いきなりデートを使って顔もわからない人とデートしてみた2
相手も、不安が消えたのだろうか。笑顔が増えてボディタッチが増えてきた。
おっと、脈アリか?
まあでも今日は夜は予定が入っているので、何も起こさないけどね。
でもなんか違和感があった。
心の中で引っかかるもの。なんだろう。この気持ち。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
今回はいきなりデートで初めてマッチングして行ってみたときの話
前回記事の続きです↓
いきなりデートを使って顔もわからない人とデートしてみた1 - それでも俺は恋をする。
ある日、来週の土曜日の予定について考えていた。
昼の予定と夜の予定の隙間にぽっかり空き時間があったのだ。
家に帰るほどの時間もない微妙な時間。
普段なら、どう時間を潰すかと言えば、もっぱらナンパだろう。スキマ時間に出会いを作り出すことができるなんて、やっぱりナンパはすごい。
しかし今回は趣向を変えてみたくなった。
というのも最近「いきなりデート」をダウンロードしていたからだ。ちょうどスキマ時間に適した時間枠があったので、試してみることにした。
早速お相手とマッチ。早い。
お相手のスペック
年齢は、私の1つの下。立教大学出身で、職業は広告系、身長165cm。
情報はこれだけ。この情報を見て、デートをokするか決めなければならない。
うーん、ちょっと背が高いけど、結局会ってみないとわからないため、OKしてみた。
このアプリはマッチしても顔はわからないし、当日まで連絡できないので、印象も植え付けられないし、分からない。
究極の出たとこ勝負。
まあどんなやつが来ても、スキマ時間だしいいかと思っていた。
この軽い出会いが、予想斜め上の結末を迎えることになろうとは。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いざデート当日。
場所は渋谷のはずれのカフェだった。結構オシャレなお店。
運営側が勝手にお店を手配してくるので不安だったが、へんな場所じゃなくてよかった。
お店につく。また相手は来ていないようだ。
座って待つ。
初めての感覚だった。
顔も分からない、メッセージもやりとりしてない。
いつも初対面の人と会う直前は、やっぱりドキドキする。
何人会おうが、このドキドキは治らない。きっと私は人見知りなんだろう。
みんな大人になると、ドキドキしないもの?
今回のデートは、どのデートよりもソワソワしたかもしれない。
自分が知っているのは相手の仕事だけ。
挨拶も交わしたことがない。その人が来てもきっと気づかないだろう。
あーなにから話せばいいんだろうか。
そんな事を考えている間に、今日のデート相手が現れたようだ。
それらしい女性が自分に話しかけて来た。
「もしかして、もしかしたらですか??こんにちは!」
私たちは、店の中でぎこちなく、どことなくよそよそしい挨拶を交わした。
ーーーーーーーーーーーーー
やばい女性が来たら、どうやって逃げようと思っていたが
相手は思ったよりも悪くない。
目がキリッとしているが、可愛らしい声の女性だった。ギャップが素晴らしい。
はじめてのいきなりデートだったので、当たりかハズレかは検討がつかなかったが、ネットでの出会いの割には、当たりなのではと思った。
とりあえず、事前情報も何もないため、お互いのプロフィールを探り探り話す。
彼女は仕事が大好きで忙しく、あまり休みが取れないらしい。
けっこうアクティブな子で、暇がとれれば旅行に行ったり、この前まで陶芸に行ったりと予定は常に予定を入れるタイプのようだ。
前の彼氏とは2ヶ月前に別れた。優しい彼氏だったが、時間も合わないし、休みの日の時間の使い方でもめていたそう。彼女は、休みの日は毎回外出したがっていたが、彼氏は家でのんびりしていたい派で、そこの部分ですれ違いが合ったらしい。
うんうん。分かるぞ彼氏。外に出るとお金もかかるし、体力も使うしね。
自分も前に友人と、「休みの日にカップルで毎回外にでたいか問題」について話をしたことがある。
男って毎回彼女と外出るのって嫌がる人が多いよね。プランを立てるのって男のことが多いし、なにより男は家でまったりイチャコラするのが好きだもんな。
友人とはそんなふうに結論付けされたような気がする。
そんなことを考えて、自然と元彼に共感した気持ちになった。
そんなこんなで、結構盛り上がりつつ、色々な話を聞くことが出来た。
相手も、不安が消えたのだろうか。笑顔が増えてボディタッチが増えてきた。
おっと、脈アリか?
まあでも今日は夜は予定が入っているので、何も起こさないけどね。
でもなんか違和感があった。
心の中で引っかかるもの。なんだろう。この気持ち。
ーーーーーーーー
あっという間に2時間が経過した。
私は次の予定が入っていたので、店を出ることにした。
正直2時間あれば、その人の考え方、性格、自分がこの人とどうなりたいかってわかる。
そういう意味でいうと、今日来た彼女は、まあありかな?と思った。
本当なら、この後夜までデートして、お酒も飲んで、手を繋いで、ゴール!
したかったがしょうがない。
ネットの出会いはどんな相手が来るか分からないし、最初は少しだけ会ってみて、次回本気で狙いに行く戦略がいいと思っている今日この頃。
そんなこんなで、一緒に駅まで歩きながら話した。
その中で、なぜかは忘れてしまったけど、また元カレの話に戻った。
彼女が色々元カレのことを話す。
先程よりもパーソナルな部分について言及する。
ん?まって。
先程の違和感の正体がわかった。
「その元カレって〇〇?」
えっ・・・・・なんで?
彼女が明らかに動揺した。驚きと不信感が混じったような顔で、俺を見つめてくる。
当たりだったようだ。現場は混乱する。
そう彼女の元カレは俺の知り合いだったのだ。
別れた時期とか、別れた理由や、話の節々に、俺の知り合いを想起させる物があった。だからがなんか違和感を感じていたのか。
先程、「休みの日にカップルで毎回外にでたいか問題」について話をした友人が元カレだった。
2人は笑いあった。
まじか。こんなことあるんだね。
東京の人口は1000万人を超えているけど、たまーにこういう不思議なことが起こる。
それと同時に、ゴールなんて考えてた自分はどこかに行ってしまった。
そうしているうちに駅に着く。
帰り道で予想以上の盛り上がりを見せたので、すこし名残惜しくなった。
知り合いの元カレということで、自分の中で、女性としての関わりをもつことは無くなったけれど(別にいいんだけど)
彼女には友達を紹介してもらえることになった。俺もだれか紹介しなければ。(紹介してほしい人TwiterでDMください笑)
これもご縁なのだろうか。
そんなこんなで
はじめてのいきなりデートは、なんとも特殊な形で幕を閉じた。
おはり