それでも俺は恋をする。

それでも俺は恋をする。

苦しい恋の思い出と新たな船出を記録していきます。

思い出備忘録1

「別れよう」

 

 

そして私はまた屍になった。

ダメだとわかっていたのに。今回は大丈夫なんて甘かった。

 

 

彼女と出会ったのは、約1年半前。いや、顔を初めて知ったのは大学2回生の頃だった気がする。

私がとある企業に入社して仕事にも慣れてきた時、彼女が入社してきた。

 

 

彼女を見たとき、ドキドキが止まらなかったのを今でも覚えている。

正直、女性を見てドキドキしたのは何年ぶりだろうか。もしかしたら初恋以来か。

まさか大学生の頃の、喋ったことはないが、いつも食堂で顔を見て気になっていた子が入社してくるとは思いもよらなかった。

 

 

 

会社に入社して以来、ある程度の女性経験を積むにつれて女性にドキドキすることは無くなっていった。もう恋なんでできないのではないか、とも思っていた。

 そう思っていたが故に、彼女への自分の反応に最初は戸惑った、と同時に胸が高鳴った。

 

 

出会って半年後、特にテクニックを使うでもなく正攻法でアタックして晴れて彼女と付き合うことができた。とても嬉しかった。

 

 

付き合いもとても順調だった。いや、少なくとも私はそう思っていた。会社の社宅が同じだったので週2回は会っていた。幸せだった。正直このまま結婚したいとも考えていた。

 

 

甘かった。彼女の様子がおかしい。気づいた頃にはもう遅かった。付き合って約1年後のことだった。