それでも俺は恋をする。

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苦しい恋の思い出と新たな船出を記録していきます。

東カレデート戦記② 昼下がりの攻防戦 

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東カレデート戦記① 24才 IT系スレンダー女子 - それでも俺は恋をする。

 

東カレデート 一戦目は非常に楽しくて満足のいく結果となった。

もっと早くから始めればよかった。

 

まだ世間にあまり広く知られてないからナンパ師にも荒らされていない。

遊び人は結構いると思うが。

 

そんな事を考えながら、私は続々と来るメッセージを捌いていた。

 

そんな中一人の女性からメッセージが。

「はじめまして。プロフィール拝見しました!もしよろしければお話できませんか?」

 

女性からダイレクトから連絡が来るのは珍しいな。

軽い気持ちで彼女のプロフィールをのぞいた。

 

 

 

26歳。秘書。年収欄750~1000万とある。

秘書ってそんなもらえるんだ。かなり有能な人なのだろうか。

それとも社長の羽振りが良すぎるのだろうか。

 

よく行くお店は表参道のCICADA。うんうん、いいお店だよね。

 

まあ可愛いっちゃ可愛いのか?プロフィール写真は1枚しか無い。

良く言えば、真木よう子みたいな感じ。

 

ネットでは1枚の写真しかない人はまあまあ警戒した方がいい。

2枚の写真も載せれないということは、まさに、「奇跡の写真1枚」しか持っていないということだから。

 

普段ならリスクを勘案して行かないプロフィールの内容だ。

しかし1戦目を終え、舞い上がっていた私は聖者モードとなっており、海よりも広い心を持ち合わせていた。深く考えずにメッセージを続ける。

 

これが、のちのち後悔を生むことになる。

 

 

聖者 VS 宣教師だ。

 

 

 

 

 

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向こうからメッセージが来たこともありかなりスムーズにやり取りが進んだ。

あっという間に会う日が決まる。

 

だがさすがに嫌な予感が1%もないというと、そんな事はなかった。

さすがの聖者モードでも、ネットでの出会いのリスクが頭をよぎる。

 

そこで私は、お昼ごはんを食べるでも晩御飯を食べるでもない、午後3時にアポを組んだ。

これならカフェに行って、まずかったらカフェを出て解散すればいいだろう。

良ければ早めの晩御飯からのアバンチュール。

 

さあ準備は整った。

 

 

 

 

 

 

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アポ当日。

 

 

渋谷にて待ち合わせ。

 

 

彼女は10分ほど遅れるらしい。

まあ、女性が10~15分遅れるなんてご愛嬌。

逆を言えば、時間通り来てくれる子は、好感度があがるのだが。

 

 

駅前で待つ間、不安と期待と少しの緊張と冷静さが入り混じる。

 

 

 

そして彼女は現れた。

 

 

 

いや、私は現れたことさえ気づかなかった。

声をかけられるまでは。

 

 

 

声をかけてきたのは、真木よう子ではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

画像検索結果

 

 

 

目の前には、フランシスコ・ザビエルを少し太くしたような出で立ちの子が。

ニコニコしながら私に話しかけてくる。

 

最初は道でも迷ってるのかと思ったが、どうやら彼女は私とメッセージをしていたあの子のようだ。

 

 

ザビエル「あっYUJIくんだよね!ごめんね、準備してたら遅くなっちゃった。

あーお腹すいた!YUJIくんはお昼ごはん食べた?私食べてないからもう腹ペコ!

行きたいカフェがあるって言ってたよね?そこはご飯あるのかな?とりあえずいこうか!あー喉も乾いたな。」

 

 

よく喋るな。

まだ俺は おう としか発言してないぞ。

そんな喋るからお腹減るんじゃないか?

とりあえず今回はお昼ごはんを我慢してカロリー摂取は控えたほうがいいんじゃないか?

すぐ晩御飯も食べるのか?

 

 

そんな事を考えながら私たちは歩き出した。

 この瞬間から不安と後悔が私を支配した。

 

 

 

 

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ザビエル「ふうーめっちゃいいところだね!てか普通にご飯いっぱいあるねカルボナーーラ好きなんだよねー!!いただきまーす♪」

 

 

渋谷のカフェだったら、いつもここに来る。

 

 

東京のカフェ、特に渋谷だと、どこのカフェもいっぱいで、歩き回るっていうことが多い。

だがここは、ほぼ間違えなく入れるし、何より雰囲気が好きだ。

ゆったりとしていて、とてもリラックスできる。

ドリンクも美味しいし、食事のメニューも豊富だ。

 

 

 

だが今回はここに来るべきじゃなかった。

この落ち着いた雰囲気が、ザビエルのマシンガントークとマッチしていない。

 

 

とりあえず彼女のことを知ってみるか。

 

 

「そういえばさ、秘書してるんだっけ!」

 

 

宣教師「ああ!あれね、ごめん嘘なんだよね!!はは!本当は飲食店!

なんかさ、秘書ってすごい知的な感じしない?なんかそれが格好良くて秘書にしちゃった。」

 

 

 

私も、秘書は冷静で落ち着いた人がするイメージがある。

よかったこの人が秘書じゃなくて。

年収も想像でつけたのか。安直だな。

だが不思議と正直にあっさりと話されすぎて、そこは好感が持てた。

 

 

 

彼女はよほどお腹がすいていたのか。

出てきたカルボナーラを思いっきり吸い込んだ。

まさにダイソン。

 

 

ザビエルとダイソン。

どっちのあだ名が適切だろうかと考えながら私はそれを眺めていた。

おいしそうに食べるな。そこだけは褒めてあげたい気持ちになった。

 

 

ザビソン「前にもこのアプリで晩御飯たべた人がいてね、それが最悪で!帰りにいきなり手を握ってきて。そんでホテル行こっていってきたわけ!いきなりすぎでしょ!ほんとに無かったわー」

 

 

すごいな。

晩御飯を食べた男の人に、ある意味尊敬の念が浮かんだ。

世の中は需要と供給で成り立っている。ザビソンとその男性がマッチしなかったのが残念だ。

 

 

カフェに来て1時間半ほど過ぎた。

すっかりご飯もドリンクも無くなったので、私たちは店を出た。

 

 

午後6時前。

 

 

 

何ともなしに駅に向かっていると、彼女が腕を組んできた。

 

ザビソン「カルボナーラじゃお腹いっぱいにならなかったな!ちょうどいい時間だし、晩御飯食べに行かない?」

 

「すごい食欲だね笑 きょうは遠方から友だちが来るから。帰るな!!」

 

 

 

 

 

最寄り駅につくとお腹がすいてきたので、定食屋さんで一人ご飯を食べた。

 

 

続く。